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こころのむくままきのむくままにげーむして遊ぶ日々
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1980/07/24
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MMOを発明したひとは天才だと思う。
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自慢じゃありませんが、わたしは大学卒業後、10社以上の会社様を渡り歩いてきました。

一番長くて1年、ほかの大半はせいぜい数ヶ月~1週間といったところデス(ほんとに自慢にならないわん・・・)。


そんなわたしだからこそ、わかることがあります。

それは、

 「A社で有能とみなされていたひとが、B社でも有能とみなされるとはかぎらない。
  逆に、B社で無能とみなされていたひとが、A社でも無能とみなされるとはかぎらない」

という恐ろしい事実です。


世の中に絶対的な意味での"有能さ"というものはそう数が多くありません。

たとえば、「記憶力がよい」ですとか、「理解力が高い」ですとか、あるいは「英語ができる」などといったおはなしはその例外です。

しかしですねー。

じゃ、あるひとは記憶力が高くて理解力も高くて英語もできて、べつのひとは記憶力がわるくて理解力も低くて英語もできない、からといって、前者がかならず出世して後者を部下として使っているか?、といえば、そんなことはないのです。


「明らかに部下のひとのほうが能力あるよねー」という上司的なひとをわたしは数多くみてきました。

彼らはその能力のある部下よりもたくさんのお給料をいただき、より高い評価を受け(というか部下の働きを自分のものにしてしまえる立場にありゅ)、さらに労働時間も労働強度も軽く、その結果としてよりかわいい奥さん(あるいはよりかっこいい旦那さん)と結婚するのです。


「それは運の問題ですね」と言いきるのは簡単なのです。

実際、運だなーこれはーというおはなしもあります。

でもじつのところ、運というものもかなりの部分、本人の選択によって可能性が変わるのですね。

わたしが不思議で仕方がないのは、転職ブームといわれながらも、やっぱり世の大半のひとたちは会社を移ったりはしない、ということです。


たしかに転職(正確には転社、かなー?)はたいへんです。

たくさんの人情をふりすて、ボーナスも損をし、それまでつくってきたさまざまなコトを犠牲にしなければなりません。

ちなみにわたしのこれまでの戦績(?)は"2勝8敗"ぐらいです。


つまり、10社の会社様を渡り歩いてきて、そのうちの2社では、

  「すばらしい!!
   いやーたよりになるね(よし、お給料上げよう!!! or 役職についてもらおう!!!」

みたいな評価を受け、のこりの8社では、

 「ふーん。
  まあ、そんなものだよね」

あるいは、

 「えーできるっていうから雇ったのに、そんなものなのかい?」

といった(そこまでヒドかったところは1社しかなかったケド。。)評価だったのです。


念のためいっておきますが、最初の1社目での1年弱はともかく、のこりの9社を渡り歩く間にわたしのスキル値はそれほど上昇してはません。

もちろん日々遊んでいるわけではないので確実に年数とともに上がっている(はず)ですが、それにしたってそんなにいきなりは成長できません。

にもかかわらず、2社では「エリート」的な評価を受け、のこり8社では「ふつう」あるいは「できない」社員としての評価を受けたのです。


「じゃ、その2社はだめな会社、あるいは、だめな社員ばっかりの会社、で、
 のこりの8社はそうじゃなかったんじゃ?」
という疑問もありえますが、評価を受けた2社のうちの1社は資本金100億以上、もう1社は資本金こそ十数億円ですが一部上場を果たしている会社様です。


8社のなかには同等クラスの会社もありましたし、零細クラスのところも中堅どころもいろいろありました。

サンプル数としては少ないかもしれませんが、なにもそこでの自分の経験だけではなく、システム開発というのはたいていの場合複数の会社の人間たちが協力して行うものなので、いろいろなひとのケースを観た上での個人的感想だったりします(でもけっこーあたってるとおもうじょ?)。


「だからといって・・・」という声もきこえてきますが、それはどーでもいいのです(きっぱり)。


会社がお金を儲けるための装置である以上、なにがあろうとも、儲かってる方がえらいしつよいに決まっているのです(さらにきっぱり)。


わたしが今現在勤めている会社様は、東海地区における最大手企業のひとつです。

はっきしいって、わたしが渡り歩いてきた中で、会社規模・収益・将来性(はあんましないかな。でも安定性はピカいち?)・福利厚生その他的に最強です(だから一生いよーと思うのら♪)。

それならばとーぜんのことながら、最強にふさわしい力をもった社員さんたちばかりなのか!?、、、かといえば、これまでの渡りガラス経験に照らしあわせて、「意外とそんなことはない」のです。


現在、わたしはその会社様にて、

 「まあまあつかえるかな?(わるくはないねー)」

的な評価を受けています(たぶん)。


こーいう評価は等級や給与の社員全体におけるポジションで判断しているものですから、それほど的はずれでもないと思います。


ちなみにわたしはもはやプログラミングを行うことはありません。

テストをすることも(最終テスト以外は)ありません。

ドキュメントをつくることもほとんどありません。


それらの作業はすべて外注あるいは下請けのひとたちが担当しています。

わたしはその成果物をみて、あーだこーだ注文をつけたり指摘したりするだけです(うわー。


中途採用であり、しかもかつてはその立場で働いていたので、彼らの苦労も不満もごまかしもだいたい見当がつきます。

また、ソースコードが読めないわけでも組めないわけでもなく、設計ができないわけでもありません。

その点から「なかなかできるな」と評価を受けています。


そのかわり新入社員から純粋培養されてきた人たちに比べて「甘い」ところがある、とみなされているようです。


知らなければひとはどんなザンコクなことも他人にできます。

人の痛みを知って、はじめてわかることもたくさんあります。


でも、純粋培養のひとたちにはそれはわからないので、わたしが絶対できない要求やダメだしを普通に意識することなく平気でできます。

その点で評価がマイナスになっている(らしい?)と仲の良い上司のひとのひとりから飲み会でお話をきいています。


純粋培養のひとたちをもしわたしがこれまで経験してきたうちの数社に放り込んでみたら、おそらく、

 「なんだコイツわ!?」

とゆーことになるかと思います。


だって、彼らはプログラミングができません。

言語が(社内研修で教わった範囲内以上は)わかりません。

設計も同様。

そして、ひとがつくったものに対してアラを探す技能には非常に長けている・・・・のです。

まったくそのひとのことを思いやることもなく、その作業のたいへんさに心を動かすこともなく、冷徹に「やりなおし」あるいは「追加作業ね」と言いきることができるのです。

言いきって夜遅くまで残業しているそのひとたちを残して、笑顔で飲み会(休日、えとせとら)の相談などをわいわいしながら、「お疲れ様でした」といって、帰ることのできるひとたちなのです。

その冷徹さがあればあるほど、今の会社では「できるヤツ」とみなされます。


親会社、大手企業、に求められるのは「技能」(ないよりはあったほうがいいにきまっていますが)よりもむしろ「人を管理する技能」なのであり、「ただ結果のみをひとに要求することのできる」人間性でもあります。

ある会社では「有能」とされるひとが、べつの会社でもそうみなされるわけではありません。

逆に(以下略)。

 

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