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こころのむくままきのむくままにげーむして遊ぶ日々
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ふつー、システム開発のひとは、テスター(テストをメインに仕事にする人)、プログラマー(下流工程をメインに仕事する人)、システムエンジニア(上流工程をメインに仕事をする人)、プロジェクトリーダー(テスター・プログラマー・システムエンジニアを管理監督する人)の順でだんだん階級が上がっていきます。

階級が上がっていく、ということは、つまりお給料も上がっていく、ということですし、それだけ高度なスキルが要求される(はず)だと考えられていることになります。


ただまちがいなく言えることは、テスターの経験がないプログラマーさんは使い物になりませんし、テスター&プログラマーの経験がないシステムエンジニアもそれは同様です。


プロジェクトリーダーもおなじお話がいえると思います。

つまり、たしかにキャリアパスとしてはそれはよくわかるお話なのです。


でも、システム開発では、優秀で経験豊富なテスターさんもプログラマーさんも必須です。

システムエンジニアだけではシステムはつくれませんし、ましてやプロジェクトリーダーはただ単に管理して命令するだけの人です。


そこで思うことなのですが、べつにムリにテスターからプログラマーになったり、プログラマーからシステムエンジニアになったり、システムエンジニアからプロジェクトリーダーになる必要はないのではないかなーと(というか、みんなになられても困る、というか・・・w


日本では何十年もずっとプログラマーをしてきたひとをとってもバカにする傾向があります。

「35歳限界説」なんてお話は有名で、これは「35歳すぎてもプログラマーをしてるエンジニアはつかいものにならない」みたいなお話です。


で・も・ね。


40歳とか、50歳とか、60歳とか、のかなりご高齢のプログラマーのひととわたしお仕事したことあるのだけど、そりゃそのお年でいまだにVBとかCOBOLしかできなかったりしたら、ちょとこまりものですけどー。

それだけの年月をひたすらプログラミングに費やしてきたひとたちのコーディング技術は、たいていの場合、そりはそりはすばらしいものでした。

芸術だなーって思うようなソースを書くひとを何人もわたし知っています。

海外では、プログラマーがシステムエンジニアよりも下だ、なんてお話はないらしいです(やっぱり??

だって、優秀なプログラマーのひとがいないと絶対よいシステムなんてつくれません。

優秀なテスターのひとは実はへたをするとPGやSEよりも必須かもしれない(とくに銀行系とかみたいな大規模で絶対にバグが許されないようなものをつくるときには・・・)くらいだったりします。


じゃ、どして、日本ではそんな変な風潮がシステム開発の世界であるのかというとー。

それは日本で非常に多い開発形態である「多重請負」のせいだと思います。

A社がほしいと思うシステムをB社に依頼すると、B社は「わたしたちがつくります」といいつつ、より単価の安いC社にその実際の作業をさらに依頼して、C社はさらに・・・というのをどんどん繰り返していく構造です。


大規模なシステムほど、この繰り返しの数が増えていくので、5次請けとかひどいときには6次請けなんてお仕事もわたししたことあります。


この場合、A社はポジション的には「プロジェクトリーダー」で、B社は「システムエンジニア」で、C社以下は「プログラマー」「テスター」のような 感じになります。

この会社間の階級というかランクみたいなものが、自然とそのなかで働くひとたちの意識にも反映されるのかもしれません。


ただ、ここで勘違いしちゃいけないのは、C社以下のなかで実際に作業する人間は、一人何役もすることになります。

零細企業、下のランクの企業、の開発者ほど、ひとりでなんでもすることを要求されるので、自然と能力が伸びます。

逆に上のほうのひとほど、よくいえば専門バカ、わるくいえば汎用性がない(その業務でなら強いけど、ちょっと技術や業務内容が時代の流れでうごいていくと対応できないようになる)ようになっていきます。


そりゃーそうですよね。

ぬるま湯のなかで開発してる上位ランクの社員のひとたちと、死にものぐるいで働いている下位ランクの社員のひとたち。

どうかんがえたって、開発経験の密度は下位のひとのほうが上にはるかに上に決まっています。


ただし、下位のひとたちは「教育」の余裕がありません。

なので経験はすごいのですが、教育を受けていないので、若いころはよくても年をとってもずっとそこにいるとやがてやっぱり使い物にならなくなります。


つまり、こういうことになります。

 1、若い頃は下位ランクで密度の濃い無茶で理不尽な(だからこそ急成長できる)開発現場で経験を積む。

 2、上位ランクの企業のひとたちには想像もつかないスピードで下位ランクの企業の若手は成長します。
   ただし、下位ランクでは「教育」がほんとに最低限しか行われないので、ある一定のところまでくるとぴたっと成長が止まります。

 3、成長が止まったとはいっても、同じだけの時間が入社から経過しているはずの上位ランクの同期のひとたちは確実に追い越しています(現時点では)。

 4、ここでそのまま下位ランクで働いていると、日々の作業に追われ続けるので、成長は非常に鈍いです。

 5、そのあいだも上位ランクのひとたちはゆっくりまったりとではありますが、きちんとした教育を受けて徐々に成長を続けます。
   ただし、修羅場に放り込まれるわけではないので、下位ランクのひとたちとちがってその成長速度にはかなりのばらつきがあります。

 6、運命の分かれ道です。
   上位ランクの会社では、育ててきたなかで結局育たなかった新規社員をもてあまして、閑職に追い込んだり、左遷したり、最悪辞めるようにしむけたりします。
   このへんは見事なものです。専門のプロのひとたちがいますから。。
   そこでポストに穴が空きます。
   中途採用希望者の募集が行われます。
   そこに下位ランクのひとたちの下位から上位へのランクアップの道があります。

 7、上位ランクの会社にはいることができました。
   経験値の量は、さいしょから上位の会社に新入社員からいたひとたちとは比べものになりません。
   ただし、各会社ごとに独自の業務知識というかそれぞれことなったノウハウが必要ではありますから、この部分ではプロパー(生え抜き)のひとたちに中途(外様)のひとは到底及びません。
   また、会社はプロパーと中途では、やはりどうしてもプロパーのほうを優先します。
   おなじくらいの能力の人間がふたりいてどちらかを昇進させるとしたら、やはりプロパーを選ぶものです。
   ここからは努力です。
   それでも、かつての環境よりははるかにめぐまれた待遇と仕事内容なのですから、頑張れるでしょ?

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